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人類学

ラングの「未開人」論(3)

The Magazine of Art (1882)掲載の「未開人の芸術I—装飾美術」の続き。マオリの文様と他地域との比較、「スワスティカ」(かぎ十字、ドイツ語ではハーケンクロイツ)についての考察などから、ラングの白人優位主義への批判が読み取れます。アイヌの人骨(遺骨)についての記述は、北大人骨事件として日本人にも身近な問題です。 496 続きを読む

ラングの一貫性

ラングを評する時に使われる”versatile”という語の意味は「多才、多方面」だというのは、見てきた通りです。ところが、もう一つの意味に「変わりやすい、きまぐれ」があることに着目して、「ラングはversatileではない」と主張した同時代人の評論家がいました。 418 続きを読む